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すると、将さんはすぐさま私の傍に戻り、千夏はすごすごと素直に藤沢さんの元へ。
「文香、ごめんね?」
「いえ!大丈夫です!」
私は、将さんの手をきゅっと握ると、将さんはホッとしたように笑った。
千夏は真っ赤な顔で藤沢さんの隣に並んでいる。
ツンデレ千夏は、藤沢さんの甘い言葉には、からっきしだもんね。
「うーん…藤沢君、我が社に引き抜きたいなぁ」
「あの二人の弱点を、よく把握してますね。私も常務には手こずっていますから、ぜひとも」
社長と岩尾さんは、有能な猛獣使いのヘッドハンティングを検討中?
っていうか、岩尾さん、そんなに将さんに手こずっているの?
「マジ、それがいいですよ。俺、毎朝、三田のスケジュールの確認されて、めんどくさいのなんのって」
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