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「彼の名前は、ホセ。熊さんみたいで可愛いでしょ~?」
「コンニ~チワ~!」
綾ちゃんはホセさんの腕にしがみ付いて、上機嫌。
確かに熊さんみたいだけど、可愛いというよりは、いかつい?
そして、ホセさんの日本語の挨拶は、妙なイントネーション。
けれど、ニコニコしていて、とても大らかそうな人柄が、雰囲気から滲み出ている。
綾ちゃんの言う通り、広い心の持ち主のように見受けられた。
「ふーん…クソガキは、デブ専……ゴホッ!」
「わー!素敵な彼だねー!!」
ろくでもない言葉を発する前に、悪魔のオオカミの胸に肘鉄を入れ、阻止。
「そこにいる性悪イケメンより、よっぽどいい男だからね!」
「将さんは性悪じゃないもん!」
こちらの歯に衣着せぬ物言いにも、反論。
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