Morning #3

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「それ、文ちゃん限定だから!文ちゃん以外の人間には非道極まりないでしょーが!」 「うっ…」 そこは強く否定できないことが多々あるけれど… 「でも、でも!将さんは、あたしのために冷たくしてるの! 将さんが誰にでも優しくなっちゃったら、もっともっとモテて、あたしが困るから!」 「ひょえぇぇぇ~!」 綾ちゃんは奇声を発し、自分の身体を摩って、私を悍ましいものでも見るような表情をする。 「ちょ、綾ちゃ…」 「文香ーーーッ!!」 「うぎゃっ!」 ドンと大きな衝撃を受けて、私はパソコン前からフレームアウト。 お約束の将さんの突然の抱擁。 「ああ!やっぱり超可愛い!やっぱり今すぐ押し倒したい!!」 「ひっ!ダメダメダメーーー!!」 さっきみたいな公開濃厚ラブシーンは勘弁して!! 将さんの腕の中で、必死な形相でジタバタと抵抗を試みる。 ・
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