Morning #3

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その時 ゴン! 凄い打撃音。 「~~~ッ!」 声にならない痛さに、将さんが頭を抱えて座り込んだ。 解放されて一瞬ホッとするも、慌ててしゃがんで将さんの様子を窺う。 「しょ、将さん!大丈夫!?もう!結ちゃん!」 今の拳骨はいつもの千夏様ではなく結ちゃんだ。私は結ちゃんに不満顔を向ける。 「だから、俺の前で文ちゃんといちゃつくな!つか、義理の親がいる前で理性失うなよ!」 そうだっ!さっきとは違って、お義父さんもお母さんもいるんだった!! ハッとして両親の姿を確認すれば、微妙な苦笑いが顔に張り付いている。 「まあ、仲の良いことは悪いことじゃないんだし…」 お義父さん、そのフォロー、余計に辛いです… 「ワハハハ!結ちゃん、ナイス!ざまあみろ!文香バーーカ!!」 パソコンの画面から、綾ちゃんの嘲笑。 ・
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