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「はいはい。めでたい席で、これ以上、崎村を怒らせることはしませんよ~」
どこまでも軽い調子の西野さん。
将さん相手にマイペースを崩さない西野さんは、ある意味、一番肝っ玉が据わった人かもしれない。
「とりあえず、お前達に、R=Dは任せたからな。親父の会社を頼んだぞ!」
将さんは西野さんの背中を、気合注入と言わんばかりにバンと強く叩いた。
「ゲホッ!ゴホッ!…おまっ…力強すぎッ」
西野さんは、たまらず咳き込んだ。
からかわれた仕返しだよね、これ。将さんってば、大人げないなぁ。
「不正流用の件もほぼ処理が済みましたし、宮本専務が副社長となり、R=Dもこれからです」
「宮本さんは元々創業者の一人だから、まだまだ頑張ってもらわなくっちゃね。
何かあったら、また連絡してよ」
「はい。了解しました」
昴さんは満面の笑みで元気よく応えた。
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