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身内の綾ちゃんに言われて、照れるというか、慣れないというか、何とも言えない気恥ずかしさを感じた。
そんな矢先、とんでもない重大発言が飛び出す。
「文ちゃん!あたし、こっちで永住考えてるからね!」
「え?ええッ!?永住!?」
咄嗟にパソコンに被り付いた。
お義父さんとお母さんは、余りのショックに顔面蒼白だ。
「綾乃!永住って、どういうことだよ!?」
結ちゃんも焦り気味で、パソコンに向かって怒鳴る。
「だって、あたしも本当に欲しいもの、見つけたんだもーん!」
そう言って、熊さんのようなホセさんに抱きついた綾ちゃん。
満面の笑みで、幸せそうに。
そっか…見つけたんだね。綾ちゃん。
『どんなに人の物から奪っても、それが自分にとっての本当に欲しいものじゃなきゃ意味がないよ』
5年前、私が綾ちゃんに言った言葉を今も覚えていてくれたんだ。
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