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パソコンの中で綾ちゃんもホセさんも笑っている。
隣にいる結ちゃんと郁美さんも。そして、お義父さんもお母さんも。
皆、皆、笑っている。
私達、皆、家族なんだね。家族で笑っているんだ…
パソコンを囲んで、わいわいと笑い合う皆を見ながら、感慨深い感情が押し寄せて来る。
小さな頃からどうしようもない孤独に、膝を抱えて泣いていた。
それが今、こうして血の繋がりを超えた結び付きの中で笑っている。
嬉しくて笑っていたいのに、幸せすぎて泣きたいなんて、おかしいかな?
談笑する中、懸命に涙をこらえていると、ぎゅっと私の肩を抱かれた。
見上げると、将さんが優しく微笑んでいる。
「我慢しなくていいよ。悲しい涙じゃないんだから」
どうして、悪魔のオオカミにはわかっちゃうんだろう…
「フフ…やっぱり、将さんは性悪じゃないよ」
「文香限定でね」
おどけたオオカミに、泣きながら笑った。
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