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しばらくして、綾ちゃんとの交信も終え、両親と結ちゃんと郁美さんは、もともと顔合わせのためにお店を予約してあったらしく、終了時間までいられず、名残惜しそうに帰っていった。
綾ちゃんが今度一時帰国した時に、家族揃って会おうと約束をして。
そして、現在、時刻は5時半過ぎ。そろそろ終わりの時間が近づいている。
4時間という長丁場、様々な人達が訪れてくれた。
今もまだ、たくさんの人達が残ってくれているけれど、それぞれで歓談しながら軽食を食べたり、カクテルを飲んだり、ゆったり和やかムード。
その中を、カメラマンを引き受けてくれた小林君がちょこまかと動き回っている。
「そろそろ締める準備すっかな~!」
千夏が大きく伸びをして、そう言った瞬間
バターン!
「間に合ったーーッ!」
扉を思い切り開け放ち、両手の握り拳を高く掲げ、仁王立ちする人が。
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