Morning #3

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西野さんは、コホンと一つ、軽い咳をおさめて、『さてと』と続けた。 「これ以上、崎村が臍曲げてもいけないから帰るとするか」 「え?もうですか?」 「実は、私達、仕事を抜けて来たんですよ」 昴さんが苦笑いで、西野さんの言葉の裏を説明してくれた。 「今度は、新婚家庭にゆっくりお邪魔させて貰おっかな~」 「是非、遊びにいらして…」 「却下」 「「「……」」」 ソッポを向いて、お断りを入れる将さんに、皆、呆れ顔。 「じゃ、崎村のいない時にでもお邪魔するよ~」 「それこそ却下だ!!」 ぐわっと噛み付きそうな勢いで、オオカミが即座に返答。 西野さんは、それには全く意を介さず、ひらひらと手を振り、にっこり笑顔でその場を後にした。 昴さんは、申し訳なさそうにぺこぺこしながら、西野さんについていった。 あんな肝っ玉の太い人がいるなら、R=Dも安泰だ。 ・
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