Morning #3

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「文ちゃん」 西野さん達が出ていく後ろ姿を見送っていたら、穏やかな声で名を呼ばれた。 「お義父さん!それに、お母さんも!」 そこにいたのは、ラフな格好をした義父と母。 こんな急に決まった結婚式に来れるとは思っていなくて、義父と母の登場に驚いた。 そして、そこへひょっこりと顔を出したのは 「おめでとー」 「高嶺先生!」 私の主治医だった高嶺先生。千夏の従兄でもある。 「どうして、ここに?」 「実は、今日、高嶺先生のところでカウンセリングだったんだよ」 「そ。そこで、ちょうど千夏からの招待メールが届いて、皆でやってきたって訳」 「うん。グッドタイミングだったね」 ホント、素敵な偶然だ。嬉しい!凄く嬉しい!! 「文香、よかったね」 将さんの言葉に、私は満面の笑みで頷いた。 ・
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