Morning #3

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亡くなった父の面影が色濃く残る私の顔立ちは、母の過去の苦しみを思い出させるものでしかなかった。 しかし、今、私を『綺麗』だと言ってくれた母を前にし、やっと過去の呪縛から抜け出せたのだと、改めて思う。 私の瞳からも、次から次に涙が零れ落ちてゆく。 「おか…おかあ、さッ…」 「文香ぁ…」 抱き締めあって、とうとう親子そろって大号泣。 よかった。花嫁姿を見せれて、本当に良かった。 海外挙式の時に写真を撮って見せようと思っていたけれど、やっぱり直に目にしてもらうのは違うんだな…と実感した。 「おいおい。二人して、どんだけ泣いてるの?」 クスクスと懐かしい笑い声。 「結ちゃん!?」 紺色のスーツを格好よく着こなし、特徴的な大きな瞳で私を捉えているのは、私の義兄である結希。 ・
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