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「な、ななな、何で!?」
ビックリしすぎて、一瞬で涙が止まる。
結ちゃんは、今、東京に住んでいて、地元に帰ってくるのも年に1回か2回あればいい方だ。
「実はね、今日、もともと実家に帰ってくる予定だったんだ。
で、父さんがメールで文ちゃんの結婚式のことを教えてくれたから、実家じゃなくて、こちらに向かったんだよ」
「だから、カウンセリングが終わった後に、ご両親と一緒に結希君達を駅に迎えにいったから、ちょっと遅れちゃったって訳」
「なるほど…」
結ちゃんと高嶺先生の説明に、呆けた顔で呟いた。
「文ちゃん。おめでと」
「ありがとう…結ちゃん」
両親だけでなく結ちゃんまでも結婚式に来てくれて、嬉しさ倍増だ。
「それで俺も、ね…」
結ちゃんがニコッと笑って、振り返って、視線を投げた。
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