Morning #3

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「はじめまして。片桐郁美(カタギリイクミ)です」 気恥ずかしそうに結ちゃんの隣に並んだのは、背が高くて、楚々とした雰囲気の綺麗な女性。 この人は、もしかして… 「は、はじめまして!あの、あの…文香です! 結ちゃ…違っ!えと、あ、兄の…その…」 「ブッ!文香、どもり過ぎ」 将さんは、私を落ち着かせようと、背中をポンポンと優しく叩く。 「だって、だって!そうなんでしょ?ね?結ちゃん、そうなんでしょ?」 「ククク…文ちゃん、日本語おかしいから」 気が急く私を、結ちゃんと一緒に郁美さんもくすくすと笑っている。 「うん…俺も結婚するよ。だから、今日、実家に帰る予定だったんだ」 郁美さんの肩を抱き寄せ、私に朗報を嬉しそうに知らせてくれた結ちゃん。 結ちゃんが結婚!! 安堵と嬉しさで、胸の中がいっぱいになる。 ・
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