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「今日は元々、午前中に衣装選びをさっさと終わらせて、デートに行くつもりだったんだからね?
それを、皆にこんな可愛い文香を晒されるわ、二人きりになれないわ…本来の予定より、俺は文香不足なの!だから、俺に集中すること!」
「はあ…」
結婚式で公開ラブシーンまでしといて、私不足って……
「あたしって、ほんとに将さんに愛されてるなぁ…」
「ブッ!そうだよ。今更だなぁ。アハハ!」
つい漏れ出た心の声に、将さんは大笑い。
「やだ!何だか今の、上からな感じでしたよね?ごめんなさい!」
「何で、謝るの。ホントのことでしょ?」
「…そうです、か?」
自分から『そうです』と言い切るのも、やっぱり偉そうな気がして、つい疑問形で返す。
「え~?そこ疑われちゃ、心外だよ?」
「疑ってなんか…」
チュッ!
言葉を遮るリップ音。
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