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突然のキスにビックリしたけど、瞬時にハッとして、キョロキョロと周りを見回した。
誰もいない?誰も見てない?
浜辺には私達だけしかおらず、とりあえずホッとした。相変わらずの所構わず、人目構わずで、私はアタフタだ。
「将さん!」
「だって、文香が俺の愛を疑うからでしょ?」
「違っ!」
チュッ!
「またーー!」
「ふーみか!かっわいいーっ!ハハハ!」
真っ赤な顔で私がポカスカ将さんを叩くと、将さんは笑い声を響かせながら、私を腕の中に閉じ込めた。
「もう!」
「ごめんごめん。でも、文香を苛めるのは、俺の生き甲斐だから」
「そんなの生き甲斐にされちゃ困ります!」
彼の腕の中でクレームを訴える。
甘すぎる苛めは、ドキドキしすぎて、本当に心臓に悪い。
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