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好きだからこそ、愛した相手には力づくでねじ伏せ組伏せられたい。
理性を失くすほど心も体も求められたらゾクゾクする。
そんな手間を惜しまず毎度毎度服を裂きレイプまがいな行為をしてくれる自慢の恋人が言いました。
「…ナルの相手すると体力持たないな」
「いやぁ、ごめんな?」
シーツにくるまっただけの格好で寝そべりへらりと笑う俺に
「好きだからいいけどね。君も、こうゆうのも」
あいつもまた優しく微笑みかけてくれた。
……ああ、昔の俺に言ってやりたい。
その瞳を意識して遠くで馬鹿騒ぎしてみせてた学生時代。
一縷の希望に縋った同窓会。
偶然を装った転職。
あいつの知人関係誑し込んでストーカー紛いな真似までして、準備に準備を重ねた日々は間違ってなかったって。
全部無駄じゃなかったよって。
「…俺も」
半身を起こして腕を伸ばすと、手に手を絡めてのキスを受けながら再びベッドに沈んだ。
らっぶらぶ過ぎてすみまっせーん、てやつ?
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