2.コンクリートの先は

9/16
1356人が本棚に入れています
本棚に追加
/525ページ
 一通り騒いだ後に冬馬を軽く殴り、一応冷静さを取り戻した俺は、女神様の話の続きを聞いた。  俺たちが向かう“ミリアル”とゆう世界は、先程聞いた通り、魔法が存在してる世界らしい。それにテンプレ通り魔物などもいて、各々が武器の所持もしているとゆうワクワク感。 「それよりも女神さん、なんで俺たち二人が異世界とやらに行かなきゃいけないのさ?」  武器なら刀がいいなぁとか思ってると、隣で冬馬がそう質問した。そこは俺も少し気になっていたところだ。 「……それは貴方たちお二人が、地球人の中で最も優れた魔力質をお持ちだったからです」 「地球にも魔力なんてあるのかよ!?」 「はい。ですが地球人では魔力を使用するのは愚か、感じることさえ出来ません」 「そうなのかぁ。何だか損した気分だぜ。だとしても───」  俺はここまで聞いて一旦思考に更ける。まぁ地球人が魔力を感知できないのは仕方がなかったとして、女神様のさっきの様子を思い出す。
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!