3.光に包まれて

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「そうだ、お前たちこれからどうするとか決めてるのか?」 「まぁ一応は……ってとこッスかねぇ」  冬馬はそう返したが、実際のところホントにわずかにしか決まってない。魔法学校に行く。ただそれだけしか。 「そうだ、ナックさん、学校に通うにはどうしたらいいですかね?」 「学校? あぁ、メリト魔法学園のことか。簡単だよ、試験に合格すりゃいいんだ。んで、その試験ってのが実技試験か筆記試験」  それならよかった。無駄に色々あったりしたら面倒だったしな。大方筆記試験は地球の受験と大差ないやり方だろうし、実技試験は実力を認めさせれば大丈夫だろう。 「筆記は自信ねぇし、俺は実技で行こうかな。あ、合格条件って何スかね?」 「筆記なら点数六割以上、実技なら自分の戦いが出来ればほとんど大丈夫だ」  筆記は六割以上か、こっちの世界のテストがどんなもんか全くわからないし、俺も冬馬と同じく実技試験でいこう。  女神様に貰った力でごり押しすれば特に問題ないだろうけど、一応今日の夜に魔法の知識とかは頭に入れて、ちょっと練習でもしておこう。
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