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「んーで、今月の編入試験当日が明日の朝十時からだな」
「早ッ!」
あったよ、問題あったよ一つだけ! とゆうか編入っていつでもできる訳じゃないのかよ!
「明日の試験を逃したら次は何時になるンスか?」
「次は来月だな」
ちょっとヤバイかもな。俺も冬馬もこっちに来てから戦闘らしい戦闘なんてしてないしってか、こっち来てまだ数時間しかたってないし。流石に焦るな。
「まぁお前たちなら大丈夫だろう! あんなバカでもウチのギルド員を打ち負かしてんだからよ」
「いや、それすらも俺は見てただけ何スけど」
「謙遜すんなって。今日一日はウチのギルド使っていいから、練習なり休憩なり好きにしてくれ。隣の部屋が空いてるからそこを使っていいからな」
「すみません、ありがとうございます」
ここは厚意を受け取ることにして、明日の試験に備えとく方が良さそうだな。とりあえず魔法のことが書いてある本とかあれば借りてみよう。
そう考えながら俺と冬馬はナックさんの部屋を出た。
「ったく、成り立てとはいえSランカーを魔法なしで倒してる奴が、謙遜なんかしてんじゃねーよ」
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