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そう思っていた時も俺にはありましたよ。
「……」
「あー……いやぁ、ははっ。まさか……ねぇ」
俺が出した火の初級魔法"ファイアボール"普通なら、バスケットボール並の大きさの火球が出るはずなんだけど……
「なんで俺の"ファイアボール"はバカでかいんだよ」
「いや、俺に聞くなよ。自分で出したんだから」
ですよねー。でもホントになんだ今のサイズは。通常の"ファイアボール"の10倍位あったはずだぞ。そのせいで訓練場の床にクレーターができちまったぞ。これも魔力質によるものなのかな? うん、そうしよう。
とりあえず訓練場には自動修復が付いていたらしいから、傷が直ってからまた再開することになった。
再開して色々やってみたけど、やはり俺は冬馬に比べると身体能力は低いらしい。あと、冬馬は放出系の魔法よりも、“身体強化”などの肉体強化魔法の方が使いやすかったみたいだ。
まぁ俺が中~遠距離型で、冬馬が近~中距離型と思ってくれれば分かりやすいと思う。
収穫があったところであとは明日に備えることにした。
「俺が近距離で大護が遠距離か。バランス良く力をくれたもんだなぁ女神さんは」
「まぁ二人で全く同じタイプよりは大分いいんじゃないか?」
「ははっ、確かにな」
俺たちはそんな会話をしながら部屋に戻って試験に向けて寝ることにした。
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