4.いざ行かん、学園へ

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「失礼します。お待たせしてしまって申し訳ありません」  ソファーの感触を楽しんでいると、眼鏡を掛けた美人さんが学園長室に。この人が俺たちの担任になる人かな。 「おぉ、リル先生。この二人が転入生のキリュウ君にアカホシ君だ。じゃあ後は任せたぞ」 「はい、じゃあ二人とも私に着いてこい」  軽く返事をしてリル先生の後に続くように学園長室を出て、先を行くリル先生に追い付こうとした時に、冬馬に呼び止めらる。 「なぁ……大護よ……」 「なんだよいきなり、早くしないとリル先生先に行っちまうぞ?」  俺がそう言うと、じゃあ歩きながら聞けとのことらしいから、そうすることに。 「んで、一体どうしたってんだよ?」  言って冬馬の顔を見てみると、何時に無く真剣な表情を作って、前を向いている。普段が普段なためにこっちも真剣な表情になる。なんだ? 本当に何があったんだ? 「落ち着いて聞いけよ大護。リル先生……Fカップはあるぞ」  俺の真剣さを返してくれ。 「驚いて声も出ないのか大護よ。心配すんな、俺の目に狂いはないさ」  呆れてんだよ、とは言い返さず、とりあえず変態スコープマンは放置。とゆうかなんだよその無意味な能力は。 俺にもくれいや待て違う。
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