4.いざ行かん、学園へ

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 どこから来たの? 基本属性全部持ちってほんと? 何でこんな時期に? どんな娘がタイプ? 彼女とかいる? 男もいける? アカホシ君とは幼馴染みとか? 等々たくさんあった。  出身の質問と、中途半端な編入の時期に対する質問は内心かなり焦ったけど、小さい時に頭を打って記憶がない、転校の手続きが間に合わなかったと、適当なことを言って切り抜けられた。  ちょっと変な空気になったけど、それもどうにかなったし、これからは大丈夫だろう。あとは変な質問をしてきた男子には近づかないようにしないとな。  今は質問が大体終了して、一息ついているところだ。 「ふいぃ、質問攻めって予想以上に疲れるな」 「大丈夫?」  不意に隣の席から声を掛けられる。クラスメイトの集りで全く見えていなかったが、そこには、藍色って言うのかな? そんな色の髪の毛を、背中辺りまで伸ばした、一見すると大和撫子を彷彿させるような美少女がいた。 「あぁ、大丈夫だよ、ありがとう。……って隣の席の人に挨拶もしてなかったな。改めてダイゴ=キリュウです。これから宜しくな」 「気にしなくていいわ、私はミーナ=フィアンマ。こちらこそよろしく」  ミーナか、なんか浴衣とか似合いそうな女の子だな。つーかこっちに無いのかな? 是非とも着ていただきたいところ何だけど。 「つっかれたぁー!」  冬馬の方も終わったみたいだな。俺も終わってることに気づいたのか、自席を離れてこちらに歩いてくる。
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