4.いざ行かん、学園へ

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「じゃあ次はオレかな。オレはノエル=カリエンテ。トウマとは趣味が合ってな。これからよろしく頼むぜ」  冬馬と趣味が合う……あぁ、なるほど。この赤髪も変態だ。だって冬馬の趣味って俺の知る限り、変態的なものしかないし。あのバストスコープもしかりな。  ちなみに冬馬の他の趣味は覗き、盗撮、盗み聞きと人間の底辺の三拍子がバッチリ揃ってる。ごめん、これが三拍子なのかは俺も知らない。 「それで、このちびっこいのが……」  冬馬はそう言いながら、俺の肩くらいの身長の男の子の頭を乱暴に撫でる。音で言うならまさにガシガシッて感じかな。 「う、うわぁっ! やめろよもぉ。……えっと、ボクはレド=アルフォート。よ、よろしく」  うーん、まさに小動物のような子だな。最早黄色に見え無くもないくらい明るめの茶髪で、例えるなら……リス? まぁリスの毛はもっと暗いか。とゆうか名前……ダメだ。あのアルフォートしか出てこない。……え? 名前大丈夫だよね? 諸事情の問題とか発動しないよね? 「っと、ダイゴ=キリュウだ。みんなよろしくな」 「俺の一番の親友だ! 俺共々良い奴だから、仲良くしてやってくれ!」  聞いてるこっちが恥ずかしくなるような台詞を言うなよと、みんなで冬馬を笑っているうちに、HRが終了し、俺と冬馬の魔法学園初の授業が開始された。  一時限目は歴史か……初っぱな詰んだなコリャ。まぁ聞くだけ頑張って聞いてみよう。解る気が全くもって無いけど。
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