4.いざ行かん、学園へ

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───── ─── ─  放課後、授業の結果。  無理。  ただ、数学とか地球にもあった科目があったのは驚いた。それに向こうより大分遅れてるから、特に困るようなこともないだろう。  それ以外よそれ以外。一から勉強しないととてもじゃないけどついていける気がしないね。 「くうぅ……」 「どうしたの? 顔色が悪いけれど」  悶えながら机に突っ伏していると、隣の席のミーナの声がした。つーか俺、心配されてばっかりだな。 「あぁ、大丈夫だよ。ちょっと授業がムズくてな」 「そう? まだ一年次の復習の範囲だから、そんなことはないと思うけど」 「俺に対しては、殆どが新章突入みたいなもんなんだよ」 「どういうこと?」  こっちの話だよっと話を無理矢理終わらせる。イカンイカン、下手なこと喋るとついボロが出そうになる。 「だぁいごぉぉぉ……」 「大丈夫だ、言いたいことは分かってる。……頑張ろう、俺たち」  こんな感じで友情やってるときに、ほかのクラスメイトから心配と変なものを見るような目を同時にぶつけられていたことは知らない。
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