4.いざ行かん、学園へ

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 騒ぎが小さくなったと思ったら、もう学園寮に着いていたらしい。まぁ学園のサイズで分かるように、寮の方だって案の定……。 「……デカイな」 「そうね」 「ミーナちゃんは流石に慣れたって感じかぁ?」 「慣れもあるけど、それ以外にも色々とね。それよりアカホシ君、ちゃん付けはやめてもらえない?」 「はいよーぅ、ミーナちゃん」 「――まぁいいわ。管理人さんに部屋の鍵を貰って来るから、ちょっと待ってなさい」  そう言って奥に入っていってしまった。何から何まで動いてもらって申し訳ないな、今度昼飯でもご馳走できればいいな。  にしても寮の部屋かぁ。やっぱりあれか? 馬鹿に広かったりするのかな。一人暮らし用じゃねぇだろ、みたいな感じで。 「貰ってきたわ。アカホシ君が305で、キリュウ君が306ね。それに自分の魔力を流せば使えるようになるから」 「あんがとミーナちゃん。へぇ……カードタイプの鍵なんだ。なんか高級ホテルみたいだな」 「何言ってるの? その形以外に鍵なんて無いでしょ? ……まぁいいわ。ひとまず部屋までは案内するから、あそこの魔方陣に乗って行きたい階を言えば転移出来るから」  転移キタキタ。所謂、瞬間移動。こいつは結構楽しみにしてたんだよなぁ。  ……でも、やっぱり色々文化が違うな。地球が科学で構成されてると考えるなら、ミリアルは魔法で構成されているような感じだし。となると携帯電話とかもやっぱりないのか? あとで連絡の取り方とかもそれとなく確認しておかないとな。  魔方陣に乗っていざ三階へ。ちょっとした浮遊感を味わったのち、それぞれの部屋に到着。ドアの形とかはあんまり変わらないな。  でもドアノブの横に、駅の改札口に付いてるような、カードをタッチする部分が設置してある。ここが鍵穴みたいなもんか。
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