4.いざ行かん、学園へ

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 流石に今すぐに、とは思わない。話さなきゃならないことでもないかもしれないけど、何となく話しておきたい気持ちになってる。まぁ全部いつかの話なんだけど。  なんでこんな考えになったのか。ミーナに問い詰められたことも勿論あるけど、それよりも前に考えていたことがある。  俺たちは女神様の力によって地球からミリアルに飛ばされた……つまり、女神様ならミリアルから地球に飛ばすことだって出来る筈だと。  もしそうなってくるならもしかすると、俺たちはいつかミリアルを離れる日が来るんじゃないかと思っている。根拠も何もないけど、ただ、何となく。 「なぁんて、何考えてんだよ俺は。まだこっちに馴染みもしてないくせに」  自重気味に独り言を漏らして、考え事を終了させる。……明日も学校、寧ろ明日から本格的に始まっていくんだ。そう言えば召喚獣とかっていないのか? いるなら俺と冬馬の召喚獣は大変なことになりそうなのに。  部屋の電気を消して、ベッドに潜り込みながらそんなことを考える。それだけで止まらなくなるワクワク感。本当に俺は厨二病かもしれないと思いながら、深い眠りに着いた。
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