憧れのヒト
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階段を上がってきたのは、営業部の小宮山潤也(こみやま・じゅんや) 私より一つ年上の先輩で、28歳。 私のデスクは入り口から一番近くにあり、顔を上げたらバッチリ目が合った。 潤也は私に近寄り、ニヤッと笑って声をかける。 「オマエ、一人?」 私は慌てて首を振る。 「違います! それと、会社でオマエって呼ばないで下さい」 「でも、オマエしかいないじゃん?」
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