頼みごとは何としても断らないといけない時がある

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「そうか、取り合えずそんなもんか」 説明している間の反応を見ると本当に何も知らないことがわかる。 まるで、違う世界から来たかのようだ。 「ありがとうございます」 「そうそう、敬語はやめてくれないか、何か苦手でな。たぶん、文も苦手だろ?普通にしてれば良いぞ」 「わかりました。苦手ですね。たまにそんな口調になっちゃいますが。遠慮なくそうさせてもらいます」 文は一気に笑顔になった。 よっぽど敬語が苦手だったんだろう。 「魔法は使えないと思って良いんだな?戦闘はどうなんだ?」 「はい、戦闘もまったくできないです」 「じゃあ、明日武器屋に行くか。武器は俺が教えるから。今日は疲れてるだろ?」 「ありがとうございます。そうしてもらえると助かります」 この後、どうしようかなあと思ったが、まあ今日は何かする必要はないだろう。 「まあ、後は自由にしてくれ、基本どの部屋にも入って良いが。2階の2つある部屋の左が俺の部屋だからそこには入らないでくれ。じゃあ、俺は自分の部屋にいるから、何かあれば俺に言ってくれ」
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