151人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうか、取り合えずそんなもんか」
説明している間の反応を見ると本当に何も知らないことがわかる。
まるで、違う世界から来たかのようだ。
「ありがとうございます」
「そうそう、敬語はやめてくれないか、何か苦手でな。たぶん、文も苦手だろ?普通にしてれば良いぞ」
「わかりました。苦手ですね。たまにそんな口調になっちゃいますが。遠慮なくそうさせてもらいます」
文は一気に笑顔になった。
よっぽど敬語が苦手だったんだろう。
「魔法は使えないと思って良いんだな?戦闘はどうなんだ?」
「はい、戦闘もまったくできないです」
「じゃあ、明日武器屋に行くか。武器は俺が教えるから。今日は疲れてるだろ?」
「ありがとうございます。そうしてもらえると助かります」
この後、どうしようかなあと思ったが、まあ今日は何かする必要はないだろう。
「まあ、後は自由にしてくれ、基本どの部屋にも入って良いが。2階の2つある部屋の左が俺の部屋だからそこには入らないでくれ。じゃあ、俺は自分の部屋にいるから、何かあれば俺に言ってくれ」
最初のコメントを投稿しよう!