頼みごとは何としても断らないといけない時がある

14/30
前へ
/33ページ
次へ
「肉じゃがです。お手軽でおいしんですよ」 「なるほど。そういえばさっきい忘れたが、2階の右側にある部屋は寝床に使ってくれ。そこにある家具は全部自由に使って大丈夫だ」 「なにからなにまでありがとうございます」 「気にするな。そういえば来たとき手ぶらだったが、服もないのか?」 来たときは驚いていたから、そこまで気が回らなかった。 だが、よく考えると何も持ってなかったなあ。 「すいません。ありません」 「じゃあ、明日買いに行こう。わりいな、もっと早く気づいていれば今日買いにいったんだが」 「大丈夫ですよ。私が言わなかったのが悪いんですから、気にしないでください」 文はあわて始めた。 「わりいな。風呂は先に入ってもらってかまわないから」 「ありがとうございます」 「服はパジャマは貸すから、それを着てくれ」 「はい」 そんな会話をし終わり、その後は特に会話もなく夕食を食べ終えた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

151人が本棚に入れています
本棚に追加