頼みごとは何としても断らないといけない時がある

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「失礼します」 「昨日はどうだったかしら?」 ギルドマスターはニヤニヤしながら話しかけてきた。 「なれないの一言ですよ。何をしていいのかさっぱりわかりませんし」 「理由は聞かないのね」 「聞きませんよ。聞いてもどうせ教えてくれないだろうし。それに何となく予想はできてる」 「そう。なら、すぐに確信にかわると思うわ」 「そうですか。それと1つお願いしたいことがあるんですけど、いいですか?」 「何かしら」 ギルドマスターは不思議そうな顔をしていた。 「文の服を買いに行ってやってもらえませんか?」 「あなたでは駄目なのかしら?」 「意地悪いわないでくださいよ。女性用の服の売り場なんてしりませんよ。その間に俺は依頼でもしますから」 「そう、私はかまわないわよ」 「ならお願いします。じゃあ、後はお願いします」 俺はポケットから手のひらサイズの道具を取り出した。 そのスイッチを入れた瞬間、砦魔はその場から姿を消した。
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