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露草とアンジャンヌ
約6㌻くらいまで露草視点話!
すっとばして良いです!
黒い館で再会を01
LLA暦××××年。
その日は酷いスコールだった。
バケツ…いや、風呂桶をひっくり返したような天気は…いっこうに回復の見込みがなかった。
──まいったな。
幾度濡れてない髪をかきあげながら、青年は
露草は呟いた。鍛錬の為に訪れた未開の地で、思わぬ天候にあってしまった。
早々に切り上げれば良かったと今更の後悔を感じながら、空を睨み付けた。
それで、天候が回復などしないのに。
仕方なく、再び未開の地で唯一…雨がしのげる城に身を投じた。
この城は危険生物が地下に湧く常人なら恐怖で近づけない城。
そんな城のある部屋に露草は入ると刀を鞘から抜いた。
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