2月

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再び他愛もない会話が続いた…。 ──さん ───露草…さん 目を開けばピリスが此方を見ていた。 どうやら、らしくないうたた寝をしたらしい。 懐かしい夢だ。 今は…アンジャンヌはティグレの二番。 俺は…カーネの二番。 気楽に会える仲では無くなった。 けど、── 「悪い。電話が入った。」 ピリスに断りを入れて出ると、タイミングの良い相手からだった。 「珍しいなアンヌ」 出れば、甘い菓子を食べたいと言ってきた。 仕方ないと思いながら…俺はアンヌに女装してこいと 口にする。 寝ぼけて…いたのかも知れない。 向こうで嫌そうな声を上げるアンヌに苦笑しながら告げた。 「媚びしてくる奴がいるからな 嫌か?」 渋々了承したアンヌ。 待ち合わせを決めて切ればピリスに突然聞かれた。 「どなたですか?」 「俺の女」 イタズラ半分、からかい半分に答えれば真に受けたピリスに、俺は内心で笑いながら… アンヌとの待ち合い場所に急ぐのだった。
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