いっそのこと、甘く断罪。

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   そんな俺が、芽衣に3回連続で“バカ”って言われたくらいでごめんなさいするとか。  自分でもビビるよ、この陥落っぷり。  じっと芽衣からの許しを乞うて待っていると、彼女はふすんと鼻を鳴らし、拗ねたようにもごもごと続きを口にする。 「……あたし、自分のこと不感症だと思ってたもん。だから講習、リキ入れられちゃうって言うか……」 「……」  それは、あれか……?  不感症だから、講習でやって感覚を確認しろっていう……。 “ミサヲちゃん”の店の男スタッフの仕事熱心さに、褒めたいようなぶち殺したいような、不思議な感情が湧いてくる。 .
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