いっそのこと、甘く断罪。

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   いや、でも教えてやらないと馬鹿な客にヤラれるから、彼女を守るためであって……この業界の講習ではだいたい男はイカないようにしてるって話だから、それはそれで地獄かも知れない……。  いや、もう考えないようにしよう。  仕事中の彼女は“ミサヲちゃん”だ。 「後にも先にも、木島ちゃんにしか感じてないんですけどっ、あたし!」 「あだっ」  腕からさっとすり抜けて起き上がった芽衣に、枕で殴られた。 「芽衣っ」  慌てて追うように起き上がる。  案の定、まともに立ち上がれない芽衣はバタンとベッドから滑り落ちた。 「おい、芽衣」 「……う~」 .
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