いっそのこと、甘く断罪。

34/40
前へ
/40ページ
次へ
   動けない芽衣の腰を掴んで引き上げると、起き上がりざま俺の肩を軽く蹴ってきた。 「この間も思ったけど、足癖悪いよ」  妙なこと言って怒らせてるのは俺だから腹は立たないけど、癪だから芽衣のふくらはぎを掴んで足を開かせ、そこを覗き込んでやった。 「バカッ! 変態!」 「こういうのは変態じゃなくてスケベって言うのー」 「バーカ、バーカ! 木島ちゃんのバーカ!」 「また3回も……」  苦笑しながら、嫌がる芽衣を無理やり抱き寄せる。 「めーい」 「バカッ」 「好きだよ。芽衣。好き」 「……バカ……ッ」  軟化した芽衣の態度に安心して、後ろからギュッと抱きしめた。 .
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

128人が本棚に入れています
本棚に追加