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頭と首を、芽衣にぎゅううっと抱きしめられる。
少し苦しいけど、正面の感触が気持ちいい。
何が「や」なんだろうと思ったが、その答えは芽衣が自ら放ってくれた。
「今のうちって。今だけってこと……?」
「……」
「いや。そんなの。木島ちゃん、好き。大好き。だから、ずっと言ってて……」
……できたてのバカップルの萌動っていうのは、いくら昇華しても止まらないものらしい。
もうどっちも身体は限界なくせして、胸の中の滾りは全然治まらない。どうしたらいいだろう。下手したら、朝になっても離れられないかも知れない。
「……芽衣」
「木島ちゃん……」
そのままキスをする。
そのまま、逆らわない芽衣を横たえさせた。
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