第1章

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俺はすぐにでも助けに行こうとしたが…… 詩「くっ!?邪魔だ!そこをどけぇぇぇ!!!」 俺の行く所々にゾンビが一気に集まり始める。 避けて行こうとしても、立ち入れる隙間さえ無い。 沙「きゃぁぁぁぁあああああ!!!?」 沙耶の悲鳴が廊下中に響き渡る。 詩「コータぁぁぁぁぁ!!」 コ「っ!!!?マガジンが!?」 こんなときに!? 俺は急いで周りのゾンビを殲滅しているが…… 詩「さっきの悲鳴で、更に集まりだしたか!」 俺は動くスピードを更に上げたが、間に合う可能性の方が高い。 沙「きゃ、きゃああぁ」 がちゃがちゃと、機材とともに転ぶ音が聞こえた。 沙「よ、寄らないで……寄らないでぇぇ!!!」 沙耶の声が何よりも大きく聞こえる。 沙耶の姿が見えない。 それほどまでに俺の周りにはゾンビが集まっていた。 コ「高木さん!!?」 詩「沙耶ぁぁ!!?」 俺の所には、何かを投げつけている音が聞こえる。 それだけだった。 詩「邪魔だって……いってんだろぉぉぉおうがぁぁぁぁぁ!!!!!」 俺は無我夢中で刺して刺して刺して刺して刺しまくる。 だが、一向に減る気配が無い。 沙耶が……沙耶が危ないってのに……!! そして、沙耶が叫ぶ。 沙「くぅるぅなぁぁぁぁぁ!!!!!」 ぎゅるるるるるるるるるるる ぎゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅ びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ 廊下全体に、ドリルの音と血が飛び散る音が聞こえ始める。 これは…… 詩「う……おおおおおおおおぉぉぉぉああああああ!!!!!!」 俺は自分の体の限界など考えず、無理矢理にでも行使し、殲滅を再開する。 これはきっと、沙耶のバックに入っていた電動ドリルの一つだろう。 つまり、沙耶はドリルを使って…… 俺がそんなことを考えていると、複数の人数の声が聞こえる。 声からして人数は4人程度か? ?「右は任せろ!」 ?「麗!」 ?「左を抑えるわ!」 4人の内、3人は攻撃ができる人たちみたいだな。 ?「でやぁぁぁぁ!!」 どしゅぅ 一つはゾンビに対して、肉を突き刺す音。 ?「ほぅ?」 ?「であぁぁあああ!!」 バキィィ 一つはゾンビに対して、金属らしきもので叩きつけた音。 だしゅだしゅだしゅ!! ?「ふ……」 一つはゾンビに対して、木刀を叩きつけている音だった。
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