-次回予告-1

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ほどなくして、俺たちは職員室に入ることになった。 小室とコータは後ろ側の扉のバリゲートを。 俺は前側のバリゲートを作った。 詩「こんなもんかな」 俺は高く積み上がった机を見据えた。 沙「ご苦労様、詩音」 隣には、少し目の腫れている沙耶がいた。 詩「無理すんなよ?休める時に休んどかないとな?」 俺は沙耶の肩を掴んで、近くにあった椅子に座らせた。 冴「彼の言うとおりだ、皆息が上がっている、少し休んでいこう」 俺はそのまま、みんなの分の飲み物を職員用の冷蔵庫から取り出した。 詩「ほら、水しかないけど、今のうちに飲んどいたほうがいい」 俺はコータ、小室に投げ渡し、近くにいた宮本に三人分の飲み物を渡した。 詩「沙耶も……あれ?沙耶は」 コ「洗面台の方に行きましたが」 俺はそれを聞いて、コータと二人で洗面台に向かった。 近くに行くと、顔を洗っている音が聞こえる。 最初にコータが声を掛ける。 コ「高木さん、大丈夫ですか?」 沙「ん?」 そこには、眼鏡を掛けている沙耶がいた。 コ「め、眼鏡……」 詩「……おぉ///」 沙耶は恥ずかしかったのか、コータの方にタオルを投げた。 沙「だからなに?コンタクトがやたらとずれるのよ///」 そして、俺とコータの間を通り抜けた。 コータは顔に掛かったタオルを取ると、俺に目線を向けた。 しかも…… 詩「眼鏡ぇ///」 コ「眼鏡ぇ///」 考えていることは一緒だった。 そして、すぐに呆ける頭を横に振って思考を切り替えた。 詩「おい、沙耶」 沙「……何よ、この眼鏡に文句でもあるわけ?」 詩「いや、その……」 沙「はっきりいいなさいよ!!」 俺は大声に驚きながらも、きちんと答えることにした。 詩「眼鏡の方が、可愛いかなぁ?なんて……」 俺は恥ずかしくなったので、視線を違うところに向けた。 沙「っ!?///ばっっ……あ、ありがと///」 俺はその場の空気にやるせなくなってしまい、無言で飲み物を沙耶に差し出した。 沙「ん」 沙耶は黙って受け取ってくれた。 どうもこういう空気は苦手だな……
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