第1章

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沙「警察が動いてないはず無いのに、この有様だもの」 コ「自衛隊とか、呼んだ方が良いのかな……?」 詩「期待は出来ないだろうな……」 俺もきっと、落胆したような顔をしてるだろうな。 ア"ア"ア"ア" 沙「後ろの階段から!」 詩「ちっ、行くぞ!」 コ「は、はい!」 俺たちはまた、走り出す。 詩「沙耶!最初はどこに向かえば良いと思う!?」 沙「とりあえず、技術室に向かいましょう!」 俺は肯定するように頷いた。 詩「大丈夫かコータ!まだ走れるか!?」 コ「は、はい、まだ体力は持ちます!」 俺は元気を出すようにコータの背中を軽く叩きながら、前へ前へと走っていく。 すると、前方に技術室が見え始める。 詩「よし、入るんだ!」 沙耶、コータ、俺の順で技術室に入った。 俺は急いでドアの鍵を閉める。 沙耶は誰に言われずとも、何かの用意をし始める。 コータは相変わらず、辺りをきょろきょろしている。 沙「平野!詩音!こっちに来て」 俺はコータを連れて沙耶のところに向かった。 黒板に近いところにいた沙耶に近づくと、机の上に様々な物が散らばっていた。 沙耶はコータに向かって喋りだす。 沙「どうせあんた、軍ヲタとかガンヲタとかいうくっさい生命体でしょ?」 詩「ははは……言い過ぎじゃないか?」 俺は苦笑いしか出来なかった。 沙「良いのよ、それより、これらが出てくるアクション映画くらい、見たことあるでしょ?」 コ「釘打ち機……っ!?ガス式か!」 コータは釘打ち機を調べ始める。 沙「当たり前じゃない、映画みたいなコンプレッサー式じゃ、持ち歩けないでしょ?」 俺も机の上に乗っている物を物色する。 沙「ふぅ、あんたバッカじゃないの?」 コ「映画、好きなんですか?」 詩「ふーん、ああいう映画とか見るんだな?」 沙「!?馬鹿いってんじゃないわよ!私は天才なんだから、なんでもしって」 ダンダンダンダンダンダンダン!!!!! 詩「!?」 沙「!?」 コ「!?」 俺たちは一斉に扉の方に目を向ける。 奴らがいた。 詩「早いな……」 俺は手元にある物を握りながら、嫌な汗をかく。 自信はあるけど、まだ恐怖が拭えないな…… すると、コータが急に集中し始める。
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