現実を知った女

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それからしばらく、天使の腕の中でウトウトしてた だけど7時には起きて支度を始める 2時間寝れた、いい方だ 着替えてたりしてたら、苺華を起こしてしまったみたい 「藍子…もう行くの?」 「うん、11連勤だから」 と皮肉気味に笑って応える すると、苺華は私の服を引っ張って 「藍子…こんな生活…もう長いの?」 「研修医の時はまだ良かったんだけどね、やっぱり患者さんとか出来ると休んでばっかりもいられないよ」 苺華は私にキスをする… 「藍子…私、週末までしかこっちに居れないけど、その間は家事とか気にしないで、大丈夫だからね!私に出来る事はなんでもしてあげるから!!」 苺華は本当に私の天使だ… 「いってきます」 もう一度、名残惜しいけど短い触れるだけのキス… 「いってらっしゃい」 微笑んだ苺華は急に大人っぽくて… その笑顔で、私はまた頑張れる気がした
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