逢、愛、藍

11/13
前へ
/111ページ
次へ
安堵感と共に両目からボロボロと涙が溢れた。 「アレ?アレ?嬉しすぎて泣いてる?」 その瞬間、藍子が叫んだ。 「真琴!接写!!コレ一生物だから!」 「はいよー!」 バシャバシャと写真を撮る真琴… 「え、ちょ…」 意味不明過ぎるんですけどぉぉ!? と言う顔に気がついたのか、真琴が言う。 「今日一日中ずっと尾行してました!お陰で百合成分たっぷりの良い写真が…」 私は親友とかそういう色んな事を投げ捨ててカメラを奪い取った。 「真琴…あんた………藍子のソロがほとんど無いじゃない!私も藍子の写真欲しいよぉ…」 藍子がそんな私からまたカメラを取り上げて言った。 「そういう写真は、確かに私が頼んでおいた物だけど、本命というか…本当に撮る写真は今からだよ。」 「へ?」 すると、真琴の携帯が鳴る。 「お、準備出来たっすね!」 私の知らない所で何かが動いている。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加