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「覚えてるよ。私が言ったんだもん。」
そう、覚えてるよ。
苺華の事なら…なんだって覚えてる。
「お弁当作ってきてくれたよね。あの頃全然喋らないし、お嬢様っぽい喋り方だったよね。」
「私、お嬢様ですから…ふふふ。」
そう、苺華の家はめちゃくちゃお金持ち。
マンションの最上階ワンフロア全部苺華の家って言われた時は流石にびっくりした。
「全部、ここがスタートで…」
「でも、もうなくなっちゃうんだね。」
すると、ガラガラと音を立てて引き戸が開いた。
「2人とも!懐かしい写真があったのです!」
そうして飛び跳ねるのは私達の親友、真琴
「最初は…ふふふ」
と苺華が笑う。
「邪魔者だったんだよね…あはは」
私も…
「2人とも何笑い出して…怖いのです。」
また思い出した。
途中から何するにも3人で過ごしたっけ…
私達の事をずっと写真に撮っていた。
真琴は、百合とか薔薇が大好きで…
私達に理想の百合を見て、まとわりつく様になったのだ。
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