現実を知った女

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時計を見るともう深夜の3時だ… 「終わった…あ~疲れた…」 私、小鳥遊 藍子は伸びをすると首にかけた聴診器を外した… そう、私は医者である 消化器内科が主だが、人の居ないウチの病院では救急外来の方にもこうしてたまに呼び出されるのだ… 今はサービス残業終わった所… 時間なんていくらあっても足りない 「先生!お疲れ様です!」 横で看護士が頭を下げる 彼女は中島さん、私の2こ下で、いつも元気ハツラツとしている新人さんだ… 「あー…お疲れ様…じゃあ、交代の内藤先生が来たら私帰るんで…後よろしくお願いしますね」 「はい!わかりました!」 目がキラキラしてる。夢とやり甲斐を感じている目だ…こういう人はいい看護士になるんだろうなぁ…
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