現実を知った女

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髪を乾かしながら考える 自分の時間、それを作るにはどうすればいいのか… 開業医になれば、自由効くかな? なんて、つい数カ月前まで研修医なんて呼ばれてた奴が考える事じゃないかな? なんて考えてると… 「藍子?大丈夫だよ?私は藍子に合わせるから…もう少し待ってね」 と苺華が抱きしめてくれた… 「苺華?どういう意味?」 「…お風呂場で"行かないで"って言ってたからある種使命感を感じております」 なんで、そんな所ばっかり気がつくかねぇ… 私は苺華を担いで運び、ベッドに押し倒した 「苺華…苺華…苺華…苺華…」 キス、熱くて蕩けるようなキス 苺華が欲しい、愛おしくてたまらない 薄いベビードールの中へ…私の手が入り込む… 「藍…子?いきなり…なに?」 私は応えずに苺華の身体の至る所へキスしていく 苺華の気持ち良い所は全部把握してる 「藍子…だめ…休まなきゃ…朝からまたお仕事でしょ?」 「……関係ない…苺華が欲しい」 私はそれだけ言うと…そこから先私達の発する声に意味は無くなっていった
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