第9章 43話 シヴァ

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強きを挫き、弱きを助ける。 という正義。 黒髪に綺麗な赤い目に怪しげな光を灯して彼は言っていた。 だがそんな彼には何人たりとも触ることが許されなかった。 「俺に触るな、死ぬぞ」 破壊神である彼に触れば例え神であろうと死に絶えてしまう。 それを彼は理解した上で人と暮らす道を歩んだのだ。 そんな彼とは今から17億年ほど前に決別した。 彼から言われたのだ 「これ以上俺の近くに居るな、お前を壊してしまいそうなんだ」 と。 彼は沈鬱そうにそう言ったのだ。 そこで少し揉めてしまい、僕は眼を殺られた。 眼鏡を外したら僕は何も見えないのだ。 僕のはめている眼鏡には強力なテオドロスが付与されていて、その恩恵で見えているのだ。 そう、この目こそシヴァを狂わせた元凶だ。
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