第1話

3/4
前へ
/4ページ
次へ
だがしかし、僕は知っている。 僕が僕であることを知っている。 現実の僕は中学三年生を卒業。 高校生になった入学と同時にこのゲームを開始した。 僕は火星生まれ。田舎育ちで都会的な地球に移住するのに憧れたりしていた。 そんなおりあのゲームで地球選択が可能だったので地球にしてみたのだ。 しかしゲームの暦が2000年から始まるとは思わなかった。 一番人と人との触れ合いが安定していてかつ科学力が目覚ましい成長を見せる年に年代を合わせているらしい。 そんな僕を知っている僕がこのゲームをプレイするのだ。 体感にして80年程。 現実でやりたいことが沢山あるにも関わらず80年も古臭いゲームにしばられなければならない。 これが最悪のバグと言わずしてなんと言おうか。 そんな時に僕は思ったのだ。 どんなゲームにもクリアというものがある。 だからこのゲームをクリアして終わらせよう、と。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加