幸せの果て

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・・・・・・・ いかにもワザとらしい咳払い・・・ 口付けを止め閉じられた瞳を開き、暫し考えていれば 『う゛えっほんっ!!』 『『……』』 チラ 『…っ!?』 朔は新見から離れ駆け出した。 そのワザとらしい咳の主の元へ― 新見は一瞬で自分の腕の中から抜け出た朔に小さく息を吐き、ゆっくりと歩きだす。 それでも朔を見つめるその瞳は優しくて… 朔は咳の主に飛びついた、涙を流しながら。 『鴨っ!!それに、お梅さんっ』 ずっと会いたかった二人。 ずっと謝りたかった二人。 『~~っ!ご…ごめっ…なさっ』 そんな朔をしかと抱きしめた芹沢、その傍らではお梅も涙を流す。
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