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『さて、邪魔者も居なくなったところでゆっくり話を聞こうではないか』
『………え゛』
パンパンと手を叩き満足げな芹沢に呆気に取られる朔。
その姿を見たお梅は楽しげに笑っていた
『ふふっ、えらい悋気ですなぁ芹沢さん。
朔さん困ってはるよ?』
そう、芹沢は新見に悋気(嫉妬)していたのだ。
余りにも朔が嬉しそうだったのが面白くなくて、つい、新見を捻り潰したのだった。
『え?り、悋気?てか、錦…』
『朔よ、儂が逝ってからどうしていたのだ?
組はどうなった』
すっきりした芹沢に戸惑いつつも朔は今までの事を話した。
辛かったこと、嬉しかったこと、大変だった等…離れていた間を埋めるように沢山話をした。
…時折、蛙のように潰れる新見に目を向けながら――
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