朔と新見

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「俺は、お前が好きだ」 「……朔、も…錦が好き」 想いが通じた二人が恋仲になったのは言うまでもなく。 その後、めでたく屯所で祝言をあげることとなった。 「ホンマ、綺麗……」 「ありがと、お梅さんっ なんだか皆の前に出るの恥ずかしいよ」 黒留袖を身にまとう姿…思わず見とれるほどだ 朔は赤く染まる顔を伏せた。 「大丈夫っ、別嬪さんになっとるよ。 新見さんにやるんが勿体ないわ」 朔の背を押し皆が待つ広間へと足を運んだ。
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