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ソワソワ ウロウロ ガサガサ……
広間では朔の支度が整うのを心待ちにする者たち―
中でも主役である新見は先程から同じ場所を落ち着きなく動き回っていた。
「…おい、ちょっとはじっとしろ。アイツは逃げも隠れもしねぇさ。うっとおしい…」
「っ…うるせぇ!分かってるよ!」
土方に白い目で見られ座るも今度は足を揺すり出した。
「だからー、いい加減…「おまっとさんどす~」お、来たか」
土方の眉間に皺が増えだした頃にお梅が朔を連れて来た…の、だが、肝心の朔が障子の陰に隠れて出てこない。
「なにやってんだよっ、早く来い」
待ちくたびれた皆が声を揃えれば
「う……あ、あんまり見ないで、ね?」
頬を染めた朔が顔を出す。
「「「……っ!?」」」
今まで宴会だ、酒が飲める、と騒いでいた広間に静寂が訪れた――
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